ロマーリオはよく練習をサボり、ストイチコフは大口を叩くことで知られていた。現在のマンUのテベス、ルーニー、C・ロナウドも、漫画の登場人物になりそうなキャラの強さを隠せずにいるが、ロマーリオとストイチコフの2人は、その比ではなかった。
4−0で勝利したこのマンU戦では、ストイチコフがストレスを溜めてプレーしていた。パスを受けると、絶対にパスを出さないロマーリオに対し、再三抗議のポーズを取っていた。
だが、ロマーリオはそれを完全に無視。ピッチは不穏な空気に包まれていた。
そんなときに、バルサにカウンターのチャンスが訪れた。ボールを持ち出し、マンU陣内に攻め入るストイチコフ。その先を走るロマーリオ。ストイチコフは、憎きロマーリオに決定的なパスを送らざるを得ない状況に立たされた。彼は明らかに面白くなさそうに、絶好のパスをフィードした。ボールを受けたロマーリオが、それまで通り、シュートに持ち込むだろうと誰もが思ったその瞬間だった。まさかの出来事が起きた。ロマーリオが、ストイチコフにリターンパスを返したのだ。
■ロマーリオとストイチコフ。世界最高の千両役者たち
欺かれたのはマンUのディフェンス陣だけではない。スタンドの観衆。ストイチコフ本人も例外ではなかったはずだ。ロマーリオのいたずらじみたプレーに、彼は一瞬、あわてたに違いない。こちらには、ストイチコフの能力を試すような、ロマーリオの底意地の悪さが見て取れた。
だが、そこであわてた素振りを見せないのがストイチコフ。彼もまた千両役者だった。
見事なゴールを、左足でマンUゴールに突き刺したのだ。もちろん、パスを出したロマーリオのもとへ駆け寄ることはなかった。あえて無視するように「オレ様のシュートを見たか」とばかり、スタンドに向けて自らの存在をアピールした。威張り散らすような態度で。
ロマーリオもロマーリオなら、ストイチコフもストイチコフ。
どっちもどっちだ。
kagurazakaundergroundresistance:
2009-02-18kml:
trane kiss
同じようなことを
相も変わらず
くりかえしている
それだけのことであろうかそうではないのだ
昨日できたことが
今日はもうできぬ
その悲しみに
誰が気がつくだろう
マザー・テレサにあるインタビュアーがこう問うた。
「本当にあなたのやっている方法で人々を救えるんでしょうか?」
すると彼女は間髪を容れず返した。
「昨日は過ぎ去った。明日はまだ来ていない。そして私はここにいて、あなたといましゃべっている」
ある種の人はこれを禅問答のように、あるいははぐらかしとして見てとるだろう。
インタビュアーの問いには、どこにもいない仮想された他人の経験との比較を通じた正しさが、いまここにいる私を離れ、客観的なものとして存在するという考えに基づいている様が見て取れる。
インタビュアーは想定の話をしている。マザーテレサはリアルタイムの話をしている。
いったいどちらが現実を生きているだろうか?






